ウォレットの復元では、元の製品・アカウント作成方式・バックアップ形式に合う手順を選ぶ必要があります。別のアプリへ同じように入力すれば戻るとは限りません。このページは、利用ウォレット別に確認先を選ぶ案内です。
製品を選ぶ前に、復元したい対象を確定する
「ウォレットを復元する」といっても、サービスへ再ログインする、アプリのロックを開く、別端末へ同じアカウントを戻す、残高の表示を直すという違いがあります。この記事は製品別の手順へ進むための案内です。手元のフレーズを複数のアプリに試して、合うものを探すためのページではありません。
最初に、元の製品名、作成した方式、残っている資料の名称を一行ずつ記録します。公開アドレスが分かる場合はそれも照合用に控えます。アプリの名前は分かるが作成方式が不明なら、旧端末や登録時の記録を確認することが先です。語数やファイル拡張子だけでは、対応する手順を確定できません。
MetaMaskは、作成方式と追加アカウントを確認する
SRPで管理していた場合と、Google・Apple・Telegramのアカウントを使って作成した場合では、アクセスに必要な条件が異なります。現在の公式復元案内で、自分の方式を確認します。古い解説だけを見て「パスワードは必ず端末ロックだけ」「SRPだけですべて戻る」と一般化しないでください。
元の画面に並んでいたアカウントにも、同じSRPから作成したもの、別の秘密鍵やJSONから取り込んだもの、ハードウェア接続などが混在し得ます。アプリが開いた後は、目的の公開アドレスが出ているかを確認します。アドレスが違う場合は、トークン表示の設定だけでは解決しません。
Trust Walletは、バックアップの方式と対象ウォレットを確認する
通常のフレーズ方式、設定済みの暗号化クラウドバックアップ、パスキーを使う方式などを混同しないようにします。アプリ内で複数のウォレットを使っていた場合、一つの資料で全部のウォレットを復元できるとは限りません。対象ウォレットごとに、旧端末の公開アドレスと元資料の対応を確認します。
復元後に資産が見えないときは、アドレス、ネットワーク、トークン表示を順に照合します。また、製品が特定ネットワークの対応を終了している場合には、その公式告知の確認も必要です。ブロックチェーン上の資産の所在と、現在のアプリで表示・操作できる範囲を分けて判断してください。
製品ごとの次の確認先は、MetaMaskなら復元後に見つからないアカウントと残高の照合、Trust Walletなら機種変更前後のウォレットと公開アドレスの確認です。アプリのインストール完了を、元のアカウントの復元完了と数えないでください。
GateHubは、サービス認証とXRPLウォレットを分ける
GateHubのメール、ログインパスワード、Recovery Key、2FA設定用のAuthentication Key、XRPLウォレットのSecret Keyは別の情報です。どの画面で止まるかを確かめ、メール変更、パスワード再設定、2FAの確認を一括にしないでください。本人確認だけで、失われた秘密情報をすべて再発行してもらえるという意味ではありません。
また、GateHubのXRP Ledgerウォレットとhostedウォレットは扱いが異なります。公開アドレスやSecret Keyを使う確認を、すべてのGateHub内資産へ同じように当てはめないでください。対象が何か不明なら、当時の記録と公式サポートの案内からウォレットの種類を確かめます。
RippleTradeの記録なら、現在の復元先を決め付けない
昔のRippleTradeのIDや案内メールがあっても、現在その認証でGateHubへ入れるとは限りません。GateHub公式は旧Ripple Trade移行機能の終了を案内しています。今になって古い移行手順を再実行する前提を置かず、当時の移行先、完了記録、公開アドレス、保存情報を照合してください。
サービスの登録案内だけでは、XRPを移した証拠になりません。同じアドレスを読み込んだのか、別アドレスへ送金したのかも分けます。現在の保管先が未特定なら、製品の復元操作へ進むより、記録の確認が必要な段階です。
GateHubなら認証情報別のログイン確認、RippleTradeの資料なら移行の完了記録と当時のアドレスの照合へ進みます。Toastなら終了後のバックアップ別確認と、必要に応じて旧アプリが開かない場合の症状整理を確認します。
Toast Walletは、6語とデータバックアップを分ける
Toastの6語Recovery Phraseはバックアップそのものではなく、対応するウォレットデータが必要です。別製品でよく使う単語列の方式と同じようには扱えません。バックアップの保存時期や、その時点で追加されていたアドレスも確認します。
旧端末のアプリが開かない場合は、削除・再インストールの前に端末と保存データの状態を整理します。終了したアプリと同じ名前を掲げる非公式配布物へ、元データや秘密情報を渡す必要はありません。バックアップ原本がある場合も、現在唯一開ける端末へ上書きして試さないでください。
ハードウェアウォレットは、機種と公式配布元から確認する
機器のPIN、復元フレーズ、接続アプリのパスワードは同じものではありません。機器の故障なのか、PIN入力で止まるのか、接続先で資産が表示されないのかを分けます。製品名だけでなく機種と当時の設定を確認し、現在のメーカー公式手順を参照してください。
サポートを名乗る相手の案内で、機器の復元フレーズを一般のWebフォームへ入力しないでください。別製品への移行も、互換性と対象アカウントを確認してから判断します。機器を買い直しただけで、失った元のバックアップが再発行されるわけではありません。
架空例:同じ12語でも、対象を先に照合する
架空の利用者に12語の紙が二枚あり、一枚はTrust Wallet、もう一枚は別ウォレットで作ったものだとします。語数だけで区別せず、紙の見出しと保存時期、旧端末の公開アドレスを確認します。新しいアプリへ入力できたことだけで、目的の資産を管理するウォレットが戻ったとは判断しません。
復元後は同じネットワークの公開アドレスを照合し、元と違う場合は別資料の可能性を残します。この例は確認の順序を示す架空例で、特定の製品の相互互換性や実際の復旧結果を保証するものではありません。
製品や資料が不明なら、キーとバックアップの種類の見分け方や、昔作った口座・ウォレットの記録の探し方から確認します。フレーズの控えがない場合は今の端末を開けるかで分ける確認へ、端末だけが残る場合は旧端末の保全確認へ進みます。
公式手順へ進む準備ができたか
製品名、作成方式、バックアップの種類、対象の公開アドレス、旧端末の状態が分かれば、該当する専門ガイドへ進めます。分からない項目があれば、それを明記したうえで追加資料を確認します。初期化・削除・上書きは、必要な元資料を保持できる見通しが立ってから判断してください。
公開残高が分かることと、復元できることと、送金できることは別です。秘密情報は通常フォームやLINEへ送らず、まず利用製品と残っている資料の種類を説明します。製品に合う一つの確認経路を選ぶことが、無関係な復元操作を増やさないための基準です。
復元と送金を、同じ操作として扱わない
| 選ぶ操作 | 確認する対象 |
|---|---|
| サービスへの再ログイン | そのサービスの登録先と認証条件。別ウォレットの作成では解決しない |
| 既存ウォレットの復元 | 元の方式に対応する情報と、表示される公開アドレスの一致 |
| 閲覧専用でのアドレス追加 | 公開残高の表示。秘密情報や署名権限を回復する操作ではない |
| 新しいアドレスへの送金 | 送金元の有効な権限と、受取先のネットワーク・入金条件 |
同じアカウントを別アプリで扱う方法と、新しいアカウントへ資産を移す方法では、目的も確認点も違います。アプリを替えただけで古い秘密情報が無効になるとは限りません。移行を考える場合も、まず元の公開アドレスと権限の確認が必要です。
外部調査が必要かは、ウォレット復旧の起点と依頼範囲の判断で確認できます。秘密情報の内容を送る前に、どの製品のどの資料を対象に、何を確認するかを明確にしてください。
