「トラストウォレット(Trust Wallet)をそのまま新しいスマホに引き継ぎたい」「機種変更したら残高が0になった」。トラストウォレットの機種変更は、旧端末で3点を確認してから新端末で復元し、復元後にアドレスを照合する、の順で進めます。
結論から言うと、機種変更そのもので暗号資産が消えることはありません。 資産はスマホの中ではなくブロックチェーン上にあり、新端末で同じウォレットを復元できれば、同じ残高が見えます。逆に、旧端末にもバックアップにも復元の材料が残っていない場合は、公開アドレスから残高が見えても、送金する権限を取り戻す方法はありません。この差を先に押さえておくと、途中で慌てずに済みます。
引き継ぎが確認できるまで、旧端末の初期化・下取り・アプリの削除はしないでください。
今の状況に近いものを選んでください
| 状況 | 先にやること | 進む先 |
|---|---|---|
| 旧スマホでウォレットを開ける。これから機種変更する | 旧端末で3点を確認する | 手順1 |
| 12語のリカバリーフレーズの控えがある | 新端末で「復元」を選ぶ | 手順2 |
| 新端末で復元したが、残高が0・コインが出ない | アドレス/ネットワーク/トークン表示を照合する | 手順3 |
| 旧端末が使えず、フレーズの控えもない | 残っている材料を探す | 手順4、およびシードフレーズを忘れた場合の確認 |
以下は、12語のリカバリーフレーズ(シークレットフレーズ)で管理する標準のTrust Walletの案内です。パスキーで作成するTrust Wallet SWIFTなど、フレーズを使わない方式は復元手段が異なるため、その方式の公式案内で確認してください。
手順1:旧端末で先に確認する3点
新端末で復元する前に、旧端末のTrust Walletで次の3点を確認し、メモしておきます。ここを飛ばすと、復元後に「残高が違う」「どのウォレットか分からない」の原因が切り分けられません。
1.ウォレットの名前と数
Trust Walletは1つのアプリに複数のウォレットを登録できます。画面上部のウォレット名をタップして、いくつ登録されているか、資産が入っているのはどれかを確認します。ウォレットごとにフレーズは別です。
2.バックアップの方式
資産が入っているウォレットについて、12語のフレーズを紙などに控えてあるか(Manual Backup)、暗号化されたクラウドバックアップを設定していたかを確認します。控えがない場合は、旧端末が開けるうちに公式手順でバックアップを取ります。公式の手順では、ウォレット名の横のメニューからManual Backupを選び、PINまたは生体認証で本人確認したあとに12語が表示されます(画面構成はバージョンで変わるため、Trust Wallet公式のバックアップ手順で現在の表示を確認してください)。
表示された12語は、順番どおりに手書きで控えます。スクリーンショット、メール、メモアプリ、写真アルバムには残さないでください。Trust Wallet側はフレーズを保存していないため、失うと運営会社でも再発行できません。
3.受取用の公開アドレス
資産があるコインごとに、受取画面の公開アドレス(BTC、ETH、XRPなど)を控えます。復元後にこのアドレスと一致するかで、同じウォレットを復元できたかを判定します。
手順2:新端末に復元する
新端末に公式ストアからTrust Walletを入れ、「既にウォレットを持っています(I already have a wallet)」を選び、リカバリーフレーズを順番どおりに入力してマルチコインウォレットとして復元します。「新しいウォレットを作成」を選ぶと別のウォレットができ、元の残高は表示されません。 詳しい画面はTrust Wallet公式の復元手順にあります。
旧端末で複数のウォレットを使っていた場合は、それぞれのフレーズで1つずつ復元します。
手順3:復元後に残高が0・コインが出ない場合
順に照合します。
- アドレス:手順1で控えた受取アドレスと、新端末の受取アドレスを同じコインで比べます。違う場合は、別のフレーズ(別のウォレット)を入力しています。旧端末のウォレットを1つずつ確認し直します。
- ネットワーク:同じ名前のトークンが複数のネットワーク(例:ERC20とBEP20)に存在します。元の入金記録と同じネットワークを見ているか確認します。
- トークン表示:初期状態で表示されないトークンがあります。トークン管理(Manage Tokens/Add Token)で検索して表示をオンにします。これは表示設定であり、資産を動かす操作ではありません。
- 公開残高:そのネットワークのブロックエクスプローラーで公開アドレスを検索し、残高と履歴を確認します。アプリの表示だけで「消えた」と判断しないでください。
アドレスが一致し、エクスプローラーにも残高があり、アプリにだけ出ない場合は表示・接続の問題です。アドレスが一致しているのに履歴に見覚えのない送金がある場合は、機種変更の表示不具合ではなく、別の問題として状況を整理します(この場合、送金の取り消しはできません)。
手順4:旧端末が使えず、フレーズの控えもない場合
次のどれかが残っていないかを探します。
- 暗号化クラウドバックアップを設定していた形跡(設定時のパスワードも必要)
- 別のアプリやサービスに同じフレーズを取り込んでいた記録
- 個別コインの秘密鍵をエクスポートして控えたファイル・紙
- 壊れているが電源が入る、または修理できる旧端末
いずれも見つからない場合、公開アドレスで残高が見えても送金権限を取り戻す手段はなく、CCRに相談いただいても作業の起点がありません。探す場所の順序はシードフレーズを忘れた・紛失した場合の確認にまとめています。
自分でできること、公式窓口に頼むこと、CCRができること、誰にもできないこと
| 内容 | 誰が行うか |
|---|---|
| 旧端末の3点確認、バックアップの取得、新端末での復元、トークン表示の追加 | ご自身。本記事の手順1〜3で完了します |
| アプリの不具合、表示されないトークン、誤ったネットワークへの送金の相談 | Trust Wallet公式サポート(ヘルプセンター)。CCRはTrust Walletの内部を操作できません |
| 「旧端末はあるが控えがない」「復元したがアドレスが違う」「複数ウォレットのどれか分からない」の切り分けと、確認する順序の整理 | CCRの無料相談で補助します。旧端末の状態、控えの有無、対象コインを分かる範囲で伝えてください |
| 公開アドレスからの残高・履歴の確認、旧端末やバックアップに残る材料の探し方の提案 | CCR。初回相談でフレーズ・秘密鍵・パスワードを送る必要はありません。送らないでください |
| フレーズ・秘密鍵・バックアップ・旧端末のいずれも無い状態からの復元 | 誰にもできません。「アドレスだけで復元できる」という案内は、公式にもCCRにもありません |
| 誤送金・盗難された資産の取り戻し | CCRの対象外です。送金先が取引所なら、その取引所の公式窓口へ |
相談するときは、次のひと言で足ります。担当者が必要なことを聞き返します。
例:「トラストウォレットの機種変更で困っています。旧スマホは手元にあり開けますが、フレーズは控えていません。コインはXRPとETHです。」
よくある疑問
旧スマホを先に初期化してしまいました。
12語のフレーズの控え、または暗号化クラウドバックアップがあれば復元できます。どちらも無い場合は手順4へ進み、残っている材料を探します。
フレーズは正しいはずなのに、残高が0です。
「新しいウォレットを作成」を選んでいないか、複数ウォレットの別のフレーズを入力していないかを、受取アドレスの一致で確認します。一致していれば、ネットワークとトークン表示を見直します。
Trust Walletの運営に問い合わせれば、フレーズを教えてもらえますか。
教えてもらえません。Trust Walletはフレーズを保存していません。「サポート」を名乗ってフレーズの入力を求める連絡は詐欺です。
MetaMaskでも同じですか。
基本の考え方は同じですが、画面と用語が違います。MetaMaskを復元しても残高が出ない場合を参照してください。ウォレットの種類が分からない場合はウォレット種類別の確認ガイドへ。
- 秘密鍵・パスワード・シードフレーズを送る必要はありません。送らないでください。
- 資産をお預かりしません。復旧後の資産はご自身のウォレットで管理します。
- 相談料・着手金は0円。復旧が成立したときだけ、事前に合意した成功報酬が発生します。
- 取引所やウォレット運営への申請は本人が行います。CCRは手がかりの整理と確認手順の補助を行います。
相談無料。ひと言からで大丈夫です。
正式な依頼は、対応内容と費用を聞いてから決められます。
