リップルコインを昔買った記憶はあるけれど、今どこにあるのか分からない、ログイン情報も思い出せない、当時使っていた取引所やウォレットの名前も曖昧、そんな状態のまま時間だけが過ぎていませんか。
2016年から2018年頃に暗号資産を購入した人ほど、この状況に心当たりがあるはずです。当時は価格の上昇が注目され、深く理解しないまま購入し、そのまま放置してしまった人も多くいました。
まず知っておいてほしいのは、当時「リップルコイン」と呼ばれていたものは、現在では「XRP」という名称で扱われているという点です。この呼び方の違いが、記憶の断絶や混乱を生み、資産が分からなくなった原因の一つになっています。
リップルコインとは?
リップルコインとは、現在「XRP」と呼ばれている暗号資産のことです。主に国際送金をスムーズに行うことを目的として開発され、ビットコインのように個人間送金を主目的とする暗号資産とは、成り立ちや思想がやや異なります。送金速度が速く、手数料が安いという特徴から、銀行や金融機関向けの決済インフラとして注目されてきました。
このリップルコインに関わる技術やネットワークを開発しているのが、アメリカの企業であるRipple Labsです。ここで混同されやすいのが、RippleとXRPの関係です。
Ripple(リップル)とXRPの違い
Rippleはアメリカの企業名で、正式にはRipple Labsを指します。一方、XRPはそのRipple社が関わって開発されたブロックチェーン上で使われる暗号資産の名称です。つまり、Rippleは会社、XRPは通貨という関係になります。
日本では長い間、このXRPのことをリップルやリップルコインと呼ぶ文化がありました。取引所の表記やニュース、雑誌、テレビでもリップルコインという言葉が使われることが多く、XRPという表記は補足的な扱いでした。そのため、昔購入した人ほどXRPという名称に馴染みがなく、検索するときもリップルコインという言葉を使い続けているのです。
リップルコインを昔買った人によくある状況
実際に相談で多いのは、どの取引所で購入したのか思い出せない、登録していたメールアドレスがすでに使えない、ウォレットを作った記憶はあるが名前や操作方法が分からない、宛先タグという仕組みを知らないまま送金していた、といった状態です。
特にXRPには宛先タグという独自の仕組みがあり、これを正しく入力しないと、送金したはずの資産が反映されないケースがあります。
当時よく使われていた取引所とウォレット
当時は現在ほど環境が整っておらず、今では名前を聞かなくなったサービスも多く存在していました。
代表的なのがRippleTradeです。2013年から2016年頃に利用されていた公式ウォレットの一つで、現在はサービスを終了していますが、資産自体が消えたわけではありません。
次に多いのがGateHubです。Rippleネットワークに対応した海外サービスで、2016年から2018年頃に利用していた人も多くいます。
国内では東京JPYを利用していた人もおり、こちらも現在はサービスを終了しています。
また、Mr Rippleなど、当時紹介ベースで使われていたウォレットを利用していた人も一定数存在します。
重要なのは、これらのサービスが終了していても、ブロックチェーン上のXRPそのものが消えているとは限らないという点です。
リップルコインが見つからない主な原因
多くの場合、資産は存在しているものの、アクセスできなくなっているだけです。取引所やウォレットを忘れてしまった、ログイン情報やメールアドレスが使えなくなった、宛先タグを入力せずに送金してしまった、秘密鍵を正しく保管していなかった、こうした要因が重なって、資産が消えたように感じてしまいます。
自分で確認できること
当時のメールをRippleやXRP、GateHubなどのキーワードで検索する、過去に使っていたスマートフォンやパソコンを確認する、心当たりのある取引所を洗い出す、送金履歴をブロックチェーンで確認する、といったことは自分でも試すことができます。
ただし、不安を感じた場合は無理に操作を進める必要はありません。
専門家に相談した方がよいケース
秘密鍵が分からない場合だけでなく、分かっていても操作に不安がある場合、終了したサービスが関係している場合、残高が正しく表示されない場合などは、専門家に相談した方が安全なケースがあります。
すぐに復旧できるかどうかではなく、情報を整理するために一度相談してみるという考え方も有効です。
リップルコインは今からでも取り戻せるのか
状況次第では、今からでも取り戻せる可能性があります。実際に、1円以下で購入されたXRPが、後年大きな価値になるケースもありました。
一方で、取引所の閉鎖や本人確認の厳格化などにより、復旧の難易度は年々上がっています。重要なのは、無理に操作を進めることではなく、今分かっている情報を整理することです。
最後に
リップルコインを昔買った人ほど、今さら確認しても仕方がないと感じてしまいがちです。しかし、状況を整理することで選択肢が見えてくることもあります。
購入した過去があるという事実だけでも十分な手がかりです。今できることから、静かに向き合ってみてください。
