近年、仮想通貨を資産として保有する人が増える中で、家族が亡くなったあとに「故人の仮想通貨資産が取り出せない」「ウォレットの情報が分からない」という声が急増しています。
特に2014〜2018年ごろにXRP(リップル)を購入した人の中には、Gatehub(ゲートハブ)という海外ウォレットに保管していたケースが多く、ログイン情報が分からず放置されたままになっている事例が少なくありません。
この記事では、「仮想通貨の遺産相続」にフォーカスし、特にGatehubを使ったXRP資産の取り戻し方について詳しく解説します。
なぜ“仮想通貨の相続”は難しいのか?
仮想通貨は、基本的に「ウォレット(財布)」と「秘密鍵(暗号鍵)」があって初めてアクセスできる個人所有型の資産です。これは、銀行口座とは異なり、故人が亡くなったことによる「自動的な名義変更」や「資産移管」が起こらないという特徴を持っています。
また、以下のようなケースがよく見られます:
- 故人がウォレットのパスワードや秘密鍵を誰にも教えていなかった
- 海外のサービス(Gatehub、Binance等)を利用していたため手続きが複雑
- メールアドレスや2段階認証アプリにアクセスできない
- 資産があること自体を家族が知らなかった
つまり、相続人が「知らない/分からない/触れない」状態になりやすいのが仮想通貨の特徴なのです。
Gatehub(ゲートハブ)とは?XRP保有者に多い“見えない資産”
Gatehubは、2014年から運営されている海外の暗号資産ウォレットです。特に当時XRPを購入した日本人の間で利用が多く、シンプルなUIとウェブウォレット形式で支持されていました。
ですが、Gatehubはすべて英語ベースのサービスで、セキュリティ強化により**二段階認証(2FA)や本人確認(KYC)**が求められるようになった今、数年放置しただけでも「ログインできない」「サポートに連絡しても進まない」といった問題が発生しやすいのです。
その結果、故人がGatehubにXRPを保管していたとしても、相続人がアクセスできない=資産が取り出せないという事態に。
相続人が仮想通貨を取り戻すには?5つのステップ
相続対象者がGatehubや他の仮想通貨ウォレットに資産を保有していたと想定した場合、次のようなステップで資産の復旧・相続を進めます。
① 故人のメール・端末・書類を確認する
Gatehubに登録したメールアドレスや、二段階認証アプリ(Google Authenticatorなど)が入っているスマホなど、アクセスに必要な手がかりを調べます。
② 死亡証明や法定相続人証明書を準備
本人確認が求められる場合、死亡診断書や戸籍謄本・遺言書などの法的書類を英訳して提出するケースがあります。
③ Gatehubのサポートに連絡(英語)
相続人であること、故人が保有していたアカウントの情報、死亡証明等をメールにて提出し、アカウントの復旧・相続移管の可否を確認します。
④ 復旧後のXRP確認と送金手続き
Gatehubにログインできた後、ウォレット内のXRP残高を確認し、国内の取引所や相続人のウォレットに送金します。
⑤ 日本円への換金・税務処理
XRPを日本円に換金する場合、相続税や譲渡所得の対象になる場合があります。税理士等への相談が必要です。
注意:個人での対応にはリスクも
上記のように、仮想通貨の相続・復旧は非常に複雑かつ英語対応が必要です。また、間違った対応をすると以下のようなリスクも生じます。
- 誤って詐欺サイトに情報を送ってしまう
- 一度でも間違った申請をするとGatehub側でブロックされる
- 秘密鍵が漏洩して第三者に盗まれる
- 誤送金して資産が完全に失われる
そのため、仮想通貨に詳しくない方、英語が苦手な方は、専門家への相談を強くおすすめします。
私たちのサポート内容(相続・復旧代行)
当社では、Gatehubを中心とした仮想通貨ウォレットの調査・復旧・相続手続きを下記のようにサポートしています。
- Gatehubアカウントの調査・復旧代行
- XRP残高の有無チェック
- 相続人への資産移転・換金サポート
- 英文書類の翻訳・サポート
- 税務・法務の提携先ご紹介(希望者のみ)
初回の資産調査・相談は無料です。
相続人としてお困りの方は、お気軽にご相談ください。
